感情が一因となり
同じような体験が繰り返される。
その仕組みについて、前回触れました。
ここでポイントとなることが一つあります。
それは、
「この状況が、あなたにとって幸せであり、快なのか」
ということです。
繰り返される体験が
自分にとって幸せで快なのであれば、
変える必要もないですよね、きっと。
(本当に自分にとって幸せであり快であるのかを分かるために、
で、
幸せでも快でもないなら、
延々と続くループをなんとか止めたいと思うのが人ってもんです。
ループの登場人物は、
感情と概念(思考)と体験。
感情に裏打ちされた強固な概念(思考)が体験を生み、
その体験が感情を育て、
またさらに強固になった概念(思考)が体験を生む。
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ループを止める一つの方法が、内観っていうやつです。
概念(思考)をひもとく作業。
強固な概念(思考)をひもといていくと、
おもしろいことが起きます。
言うならば、
たくさんの発見(気付き)があると思います。
ひもとくことに慣れれば慣れるほど、発見(気付き)もぽんぽん出てきます。
なぜこの感情を否定するに至ったのか、果たして否定する必要があったのか、………。
概念(思考)が生まれた根っこ、土壌に気付くと、
その根っこや土壌がそもそも幻だったと分かってしまったりします。
根っこや土壌が幻なら、概念(思考)も幻なわけで、
概念(思考)を握りしめて持っている必要もなくなってしまうわけです。
こんな感じで、
概念(思考)をひもとくと、
概念(思考)を握りしめていた心の手が、ふっとゆるみます。
手放す、とか、昇華する、とか言われる瞬間です。
持っている必要がないことに気付く。それが腑に落ちる。そんな感じでしょうか。
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ループを止めるもう一つの方法が、
感情を感じきることです。
これについては、前々回の記事で書きました。
感情センサーを回復させる。
それは、感覚センサーを回復させることと同じく、
自分が今、何を想い、何を感じ、どんな感情が立ち昇っているか、気付くことから始まります。
気付いてあげる、知ってあげるだけで、少し、変わります。
無意識のうちに感情をなかったものとしてしまったり、無視、スルーしていると、
それはイコール、「存在の否定」です。
感情の否定なんて大したことないと思うかもしれませんが、
それは実はダイレクトに、自分で自分の命を存在を否定しています。
そんなつもりはなくても、結果そういうことになっているのです。
だから、気付いてあげる、知ってあげるだけでも、
少し、「肯定」のエネルギーが吹き込まれます。自分の命に。
気付いたら、感じきります。
前回記事でいうところの、
①純粋な単なる感情は感じきってしまえばそれでおわりです。
②こんがらがった感情は、感じきることで、気付く「何か」があるんです。
その「何か」が、
概念(思考)が生まれた根っこに、土壌に気付かせてくれ、
その根っこや土壌がそもそも幻だったと分からせてくれ、
概念(思考)も幻だったと分からせてくれ、
概念(思考)を握りしめていた心の手を、ふっとゆるませてくれます。
そう、内観による効能と同じですね。
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内観、そして感情を感じきること、
これらを続けていくと、
どんどん、どんどん、身軽になってゆきます。
ただ純粋に望む体験を満喫できるように、
環境も、体験の質も、変化してゆきます。
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